Vineyard ぶどう畑
この地域は、まとまった土地がなく、私達のぶどう畑も細かく分けると20以上に分かれています。
また、全ての畑が傾斜地にあり、作業性は良くありませんが水捌けは非常に良い畑となっています。
羽曳野市がある河内地域はデラウェアの産地であり、昔ながらの棚栽培でぶどうをつくっていますが、
その他にメルローやシャルドネ等のワイン用の欧州系品種も20種類以上栽培しており、
そのほとんどは垣根栽培となっています。
このぶどうを出来る限り農薬や除草剤に頼らない農法で栽培しており、
大阪府が認証する「エコ農産物」の認証も受けております。
畑やワイナリーから出る、ぶどうのじくや絞りカス、
剪定枝を発酵させて堆肥にして畑に戻す、循環型農業にも取組み、
この土地の自然環境を維持しながら、ぶどうづくりを行なっています。
Map 畑の紹介
デラウェア
大阪を代表する品種
アメリカ原産で、日本へは1872年頃に輸入されました。食用種なしぶどうの定番として古くから一般的に親しまれ、大阪の主要産品でもあります。実は小粒で果皮は赤紫色、強い甘みと程良い酸味が調和し、さっぱりとした味わいです。近年、大粒の高級ブドウ品種に押され気味ではありますが、まだまだ根強い人気を持つ品種です。近年ではワイン用のぶどうとしてのポテンシャルの高さに注目するワイナリーが多数。あらためてその良さが見直されていています。
シャルドネ
味わいが多様に変化する白ワインの代表的品種
フランスのブルゴーニュ地方が原産の白ぶどう品種。早熟で病害にも強く、寒冷地の環境にも適応するため、世界各地で栽培されています。ぶどうの実は小粒で果皮は薄く、淡い黄色や透明感のある黄金色の白ワインが出来上がります。スパークリングワインにも使用されます。「個性がないのがシャルドネの個性」と言われるように、産地や醸造方法によって異なる色合い、香り、味わいを楽しむことができます。
ソーヴィニヨン・ブラン
“爽やか“という言葉がピッタリの品種
フランスのロワール地方が原産地とされている白ワイン用ぶどう品種です。葉や実、房が小さく樹勢が強いのが特徴。若いうちは緑色の実をつけて、完熟するとやがて黄金色になります。清涼感のある爽やかな香りとシャープな酸がアクセントなぶどうです。ライムやハーブの香りの他、温暖な産地ではパッションフルーツなどの心地よい香りも感じることができます。赤ワインの代表品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンの片親品種としても知られています。
リースリング
特徴のドイツ原産の白ワイン品種
ドイツのライン川流域が原産の白ワイン用ぶどう品種です。辛口のみならず、やや甘口や、デザートワインと呼ばれる貴腐ワインやアイスワイン、さらには発泡性があるものまで、どのスタイルも高品質でバランスが良いのが特徴です。ぶどうの実は小粒で、果皮は黄緑色です。香り豊かなアロマティック品種の一つで、樽での香り付けは基本的に行われません。それゆえぶどうの品質と産地のテロワールがワインに素直に映し出されます。つくられたワインからは、「ペトロール香(石油香)」が感じられやすいことが特徴の一つです。
甲州
和食との相性抜群の日本固有品種
山梨県の甲府盆地東部で生まれた日本固有のぶどう品種です。生食用も兼ねていますが、多くはワイン醸造用に使用されています。通常の白ぶどうはは、熟すと黄緑色になるのですが、グリ系と呼ばれ、グレーがかった淡い藤紫色が特徴です。果皮が厚いため、シャルドネなどの欧州系品種と比べると比較的病気に強く、高温多湿な日本の気候条件に適したぶどうです。近年では、さまざまな醸造方法が取り入れられ、樽の使用やオレンジ、柑橘の香りを全面に出す等の多様なスタイルの甲州が楽しめます。
マスカット・ベリーA
飲み慣れていない方にもオススメの日本固有品種
新潟県の岩の原葡萄園から生まれた日本固有品種です。アメリカ系品種のベーリー種とヨーロッパ系品種のマスカット・ハンブルグの交配品種となっており、醸造用だけでなく生食用としても用いられるため、本州から九州まで各地で栽培されています。ワインでは、国内で最も生産されている赤ワイン用ぶどう品種です。同品種は、「フラネオール」が豊富で、キャンディや苺を思わせる柔らかな甘い香りが特徴です。
メルロー
ボルドー地域が原産の赤ワインの代表的品種
フランスのボルドー地方が起源だとされている赤ワイン用ぶどう品種です。中程度の大きさの粒と大きめの房を持ちます。早熟で糖が上がりやすく、果実味たっぷりでふくよかな味わいのワインに仕上がります。同じ赤ワイン用品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンよりも早く収穫でき、病気にも比較的強い品種です。環境への順応性も高く、気候を選ばず育てやすいため、世界中のさまざまな地域で栽培されています。
アルモノワール
日本で交配された比較的新しい品種
アルモノワールは山梨県果樹試験場において、1988年に「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「ツヴァイゲルトレーベ」を交雑して得られた醸造用専用品種です。2009年に品種登録されて15年という、まだ新しい品種です。ワインの色は濃く、フルーティーでタンニンもある等、非常にバランスの取れた品種です。アルモノワールを使ったワインはまだまだ少ないですが、栽培が容易、耐寒性も強く、日本全国での栽培が可能となっています。当ワイナリーでも栽培面積を増やしている品種となっています。
カベルネ・ソーヴィニヨン
高級赤ワインの代表的品種
フランスボルドー地方原産の代表的赤ワイン用ぶどう品種です。赤ワインの王道品種とも言われています。安定して温かな気候を好みながら冷涼な気候でも育ち、病害や害虫への耐性も強い品種です。ただし、完熟する時期が遅いため、冷涼な土地では熟したぶどうを収穫するのがむずかしく、未熟なぶどうからは青くささが残るという難点があります。実は小粒で黒く果皮が厚いので、赤や紫など濃い色の赤ワインが出来上がります。皮と種由来のしっかりとした渋みが味わいの特徴で、熟成させてその変化を楽しむことができる品種でもあります。
シラー
お肉料理との相性抜群のフルボディ品種
赤ワイン用の黒ぶどう品種です。フランスのローヌ地方が発祥です。黒胡椒やブラックチョコレートの風味、スパイシーさが特徴、独特の濃い色合い、豊かなタンニンをもつ品種です。樹勢が強い(=枝葉がよく伸びる)ぶどう品種で実は小粒で果皮が厚く、青みがかった濃い紫色をしています。シラーからつくられるワインは一般的に色が濃く、しっかりとしたボディでタンニンが豊富なため、長期熟成が可能なポテンシャルをもっています。